テクスチャーチョコの作り方 - コツを知ろう!
表面に表情を付けて素敵なチョコを作ろう!
前回の記事では
チョコペーストでコーティングする方法について書きました。今回はコーティングしたチョコペーストに質感 (テクスチャー) をつける方法をご紹介します。
この作品はチョコペーストでコーティングしたチョコに、つまようじやヘラで表面を凸凹に加工し質感を付けたものです。私は質感を付ける工程で凹部分のコーティング層が薄くなってしまい粘土の下地が透けて見えてしまうという失敗をよくします。
下地が透けて見えるのを防ぐ方法
着色した粘土で土台を作る
後でチョココーティングするチョコペーストと同系色のアクリル絵の具を混色した粘土で土台を成形しておきます。チョココーティングで透けても下地の粘土の色が同系色なので分かりません。
一度薄くチョココーティングする
水を加えて適度にゆるくなったチョコペーストで一度コーティングしておきます。質感をつけるための2度目のコーティングで下地の色は見えなくなります。質感の付け方
水なしチョコペーストを使用
凸凹の質感を付ける場合、ペーストがサラサラしているとせっかく付けた質感もすぐに消えてしまいます。よって、質感を付ける場合は、モデナペーストに水を加えずアクリル絵の具で着色だけして作った粘度の高いペーストでコーティングすると表面によりはっきりした凸凹を付けることができます。モデナペーストがない場合は、樹脂粘土のモデナを水で溶いてアクリル絵の具で着色し、チョコペーストを作ればよいです。このとき粘度の高いペースト状に調整してくださいね。
例1
今回イチゴチョコペーストを作って失敗したことがあります。いちごチョコとういうことでモデナペーストに赤色のアクリル絵の具を1滴垂らしたところかなり赤く色づいてしまいました。乾燥するともっと赤くなってしまうので慌てて白を多めに混ぜて薄くしたものがこの写真のものです。その結果、乾燥後はかなり白っぽく深みのないピンクになってしまいました。慣れるまではモデナペーストに赤色を加えるときはつまようじなどで微量ずつ加え様子を見ながら着色し、そこに白を加えるか、初めにピンクを作っておいてそれを加えるのがよいと思います。
また、いちごチョコペーストの色に深みを付けたい場合は、こげ茶色を少し混ぜるとよいです。
※例1と一番上の見本写真とは違う作品です。見本写真のいちごチョコはこげ茶を混ぜていますが、これも赤を入れ過ぎて濃くなり過ぎました。例2
私はこの作業がとっても苦手…。未だに満足する仕上げになったことがありません。慣れるしかありませんね…。それから、このチョコペーストはこげ茶と少量の赤色で着色したものですが、ペースト段階で写真のような濃さの場合、乾燥すると結構濃い色 (ビターなチョコ) になります。好みの問題ですが、もっと優しい色にしたい場合はペースト段階でもっと薄い色になるように着色して下さい。
※例2と一番上の見本写真 (丸い方のチョコ) とは違う作品ですが、ペーストは同じものを使用しています。