すけるくんの着色について - 基本知識
 
 
すけるくんの着色について - 基本知識
混色方法  塗装方法

いろいろな着色方法

ドライクランベリーやレーズン、ドライアプリコットなどドライフルーツを作るとき、その透明感を活かすためによく使われるのが透明粘土のすけるくんと透明カラーの着色料です。

着色料の一例

着色方法としては、粘土に着色料を混ぜて練り込む方法 (混色) や乾燥した粘土の表面に筆やマーカーで塗る方法 (塗装) などがあります。

すけるくんに色を混ぜる方法

混色すると、すけるくんは乾燥すると色がかなり濃くなるので薄めに色付けをします。塗料やインクのような液体の着色料においては、2色同時に着色しようとすると粘土を練るときに液体がこぼれやすいので1色ずつ着色するのがよいです。その際、塗料が手に付くのでポリエチレン製の使い捨て手袋をはめて色が均一になるよう練って下さい。ポリエチレン製以外の手袋を使うと粘土が手袋にくっついて作業しづらくなります。
液体塗料の場合
粘土につまようじで塗料をたらして練る
粘土につまようじで塗料をたらして練る
Dr.マーチンの場合は、キャップ付属スポイトでそのままインクをたらす
Dr.マーチンの場合は、キャップ付属スポイトでそのままインクをたらす
水性ペンやアルコールマーカーの場合
水性ペン<br/> (韓国のダイソー / ブラウン)
水性ペン
(韓国のダイソー / ブラウン)
アルコールマーカー<br/> (コピックチャオ / R27)
アルコールマーカー
(コピックチャオ / R27)

ペン先でチョンチョン色をのせてから練る
ペン先でチョンチョン色をのせてから練る
写真はペン先が細いタイプの水性ペンの見本ですが、太いタイプの方が着色が楽です。また、タミヤカラーなどの液体塗料とすけるくんを混色する場合は写真のように先に塗料で着色してから水性ペンで着色する方が色の微調整ができてよいです。

注意点

乾燥前のすけるくんに混色するとすけるくんの成分と反応して変色する着色料があります。
※すけるくんが乾燥した後の表面に塗る場合は変色しません

  • タミヤアクリルカラーのクリヤーレッド → オレンジに変色
  • 水性ペンのブラウン → 赤茶色に変色
  • 水性ペンのレッド → オレンジに変色
  • コピックのレッド (R27) → オレンジに変色
※同じメーカーの同じシリーズでも色によって変色するものとしないものがあります。例えば、タミヤエナメルカラーのクリヤーイエローやクリヤーブルーなどは変色しません。また、タミヤエナメルカラーの場合はクリヤーレッドでも変色しません。

水性ペン
茶色を混色 → 赤茶色に変色
茶色を混色 → 赤茶色に変色
タミヤカラー
アクリルカラーのクリヤーレッドを混色 (左) <br/>→ オレンジ色に変色<br/>エナメルカラーのクリヤーレッドを混色 (右) <br/>→ 変色なし
アクリルカラーのクリヤーレッドを混色 (左)
→ オレンジ色に変色
エナメルカラーのクリヤーレッドを混色 (右)
→ 変色なし
水性ペンやアルコールマーカーについてはどのメーカーの商品でも同様に変色するのかは分かりません。皆さんが使用されるときには事前にテストすることをおすすめします。

表面を塗る方法

乾燥したすけるくんの表面に塗ります。塗料や水性インクを筆で塗ったり、ツヤだしニスにインクを混ぜて塗ったり、アルコールマーカーで塗ったりする方法があります。このとき、すけるくんの成分と反応して変色することはありません。

水性インクで塗る
Dr.マーチンのような水性インクを表面に塗ると仕上げにニスを塗ったときに色がにじんだりとれたりします。そして、塗料のような揮発性がないのでドライクランベリーやレーズンのシワ部分にインクが溜まりやすくなります。よってどうしても水性インクを使う場合は、乾くと耐水性になる水性ニスに混ぜて塗ったり、タミヤアクリルカラーに混ぜて塗ったりするなどの工夫が必要です。

タミヤカラーで塗る
乾いた粘土の表面にタミヤカラーのクリアカラーを塗るとかなりの光沢が出ます。ドライクランベリーやブルーベリーにしてはツヤが出過ぎた仕上がりになりますが、水性インクを混ぜて塗ることでその光沢を結構抑えることができます。塗料が揮発した後は耐水性になります。

アルコールマーカーで塗る
アルコールマーカーは乾くと耐水性のため水に塗れてもにじむことがなく、揮発性がよいのでインクが溜まることなくきれいに着色でき適度な光沢が出ます。
無着色のすけるくんで成形したキウイを乾燥させた後、コピックで表面を着色
無着色のすけるくんで成形したキウイを乾燥させた後、コピックで表面を着色
やわらかくしなるペン先 (スーパーブラシ)
やわらかくしなるペン先 (スーパーブラシ)
コピックスケッチやコピックチャオのようなペン先がやわらかくしなるマーカーを利用すると、ドライクランベリーのシワ部分のように入り組んだ形状でも簡単に着色できます。
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