タルトを作る前に - タルト台の生地について
木粉粘土を混ぜる理由 仕上がりの比較作りたい生地のイメージは何?
皆さん、タルト生地と言えばアクリル絵の具の黄土色で着色した軽量粘土や樹脂粘土を使って作られることが多いのですが、
軽量粘土 や
樹脂粘土 に木粉粘土を混ぜたもので作られることもあるのをご存知でしょうか?木粉粘土とは木の粉で作られた茶色い粘土のことです。実は、タルト生地に木粉粘土を混ぜることで雰囲気ある作品に仕上げることができるのです。
木粉粘土の含有量による違い
次の写真は、軽量粘土
(ハーティ)をベースに木粉粘土
(ウッドフォルモ)を混ぜたものですが、木粉粘土を混ぜる割合によってイメージが変わることが分かります。
左は木粉粘土を多く混ぜたことによって結構茶色くなったためアクリル絵の具では着色していません。一方、右は木粉粘土をごく少量混ぜただけなので木の点がまばらに見え、アクリル絵の具 (黄土色) での着色によって黄色っぽくなっています。
ただし、、樹脂粘土に木粉粘土を混ぜる場合は注意して下さい。木粉粘土は
モデナや
コスモスなどの樹脂粘土と相性がよくないからです。樹脂粘土に木粉粘土を混ぜる場合は少量だけにする必要があり、結果としてアクリル絵の具 (黄土色) で着色することになります。
粘土の種類による仕上がりの違いを比較する
ここで紹介する3つの写真は
軽量粘土 や
樹脂粘土 をベースに
木質粘土 の
ウッドフォルモを混ぜて作ったタルト生地です。使用する粘土によって完成作品のイメージがどのように変わるのか比べてみます。軽量粘土ベースのものは見た目にも軽量感が出ま
軽量粘土編
ハーティ
|軽量粘土の
ハーティとウッドフォルモを1:1で混ぜて作ったタルト生地です。無着色のまま成形して乾燥後にアクリル絵の具 (黄土、茶色、こげ茶色) で
焼き色を付けています。軽く乾いた質感に仕上がりました。
ウッドフォルモの含有量が50%と多く、生地は茶色っぽくなりますが、乾燥後の焼き色を付けるときにアクリル絵の具の黄土色を全体に塗っているので自然な色味になります。赤みを抑えたい場合はウッドフォルモの含有量を減らして下さい。
樹脂粘土編
モデナ
樹脂粘土の
モデナに少量のウッドフォルモを混ぜてアクリル絵の具の黄土色で着色した粘土でつくったものを乾燥させた後、アクリル絵の具 (黄土色、茶色、こげ茶色) で焼き色を付けています。とてもよい感じに仕上がりました。
- 写真のものは2cm玉 (計量スプーン小1) ×3.5個分のモデナに8cm玉のウッドフォルモを混ぜています。樹脂粘土は乾燥すると色が濃くなるので薄めの黄土色に着色します。
コスモス+グレイス
これはベースに黄土色を混ぜずに成形し、乾燥後にアクリル絵の具 (黄土、茶色、こげ茶色) で焼き色を付けています。一番成形しにくいベースでしたが、焼き色を付けると予想外によい仕上がりになり驚きました。コスモスがはいっているので触るとかなり硬く重く見た目にも分かります。陶器のような質感がリアルで、結構気に入りました。
- 写真のものは1.5cm玉 (計量スプーン小1/2) をグレイス:コスモス:ウッドフォルモ=3個:3個:1個の比率で混ぜています。焼き色の付け方は通常とは異なります。3回に分けて塗りますが、1回目は黄土色+茶色、2回目は1回目の色にこげ茶を加え、3回目は2回目の色にさらにこげ茶を加えて塗っていきます。