絵具・塗料の種類(1) - 絵の具、ペン、プリンターインク
アクリル絵具 油絵具 水彩絵具 ポスターカラー 水性ペン 水性蛍光ペン アルコールマーカー 布絵具 補充用インク 透明水性インク 絵の具や塗料の性質を知ろう!
スイーツデコにはさまざまな絵具や塗料が使われていますが、スイーツデコには何を使えばいいのでしょうか??実は、一番扱いやすいのはアクリル絵具なんです。ここでは各絵具の性質やおすすめの使い方を紹介します!!
アクリル絵具
樹脂粘土や軽量粘土の着色に適しています!乾燥前は水性なので水で色を薄めたり水で筆を洗ったりできますが、乾燥後は耐水性になり水性ニスを塗っても着色した色がにじみません。扱いがとっても楽ですよ。ただし、一旦乾燥してしまうと筆を洗っても絵の具は落ちないので注意しましょう。これから購入される方は、アクリルガッシュよりはアクリル絵具をおすすめします。
→ アクリル絵の具の選び方油絵具
油絵の具とよく混ざり発色がよい粘土もありますが、油絵の具は油性のため筆やスポンジは水洗いできないので扱いにくいと思います。たいていの粘土はアクリル絵の具での着色が可能なのでアクリル絵の具の使用をおすすめします。ただし、
シリコーン でホイップクリームを表現するときのシリコーンの着色は油絵具でないときれいに混ざりません。また、油性のため
エポキシレジンや
エポキシ樹脂系接着剤の着色に適しています。
水彩絵具
水性のため水に塗れたり水性ニスを塗ったりしたときににじんだり色落ちしたりします。水に塗れることがない観賞用作品やニスを塗らない作品の場合は水彩絵の使用も問題ありません。アクリル絵具を購入する余裕がない方は、まずは家にある水彩絵具でスイーツデコをするのもよいでしょう。水彩絵の具での
レジンの着色には向きません。
ポスターカラー
不透明でポップな色 (高彩度) で下地が乾いた状態で重ね塗りをすると、下地の色をほぼ完全に隠すことが出来る絵の具です。水を足しても不透明なままで広範囲をムラなく塗れるのでアクリルガッシュと似ていますが、ポスターカラーは安い原料で作られているのでアクリルガッシュより安いです。またポスターカラーは水性ですがアクリルガッシュは耐水性です。スイーツデコでは彩度が高いフルーツの着色に向きますが、水性のためニスを塗るとにじむことがあります。
水性ペン、水性蛍光ペン など
水性絵具と相性のよい粘土であれば、水性のペン先を粘土にチョンチョンとつけて練り込んで粘土の着色ができます。ただし、水に塗れたり水性ニスを塗ったりすると色がにじんだり色落ちしたりするので注意してください。
また、水性ペンの茶色や赤色のように一部の色はすけるくんに混ぜて練るときに変色して本来の色とは異なる色に着色されます。→ 詳細記事 アルコールマーカー
すけるくんで作ったキウイの表面をコピック (緑系の色) で着色し、キウイの透明感を表現
アルコールマーカーは建築、ファッション、デザイン、イラスト、漫画、ホビー、クラフトなどの分野で幅広く使われているアルコールベースのマーカーで、カラーバリエーションが豊富で揮発性が高いのが特徴です。有名な商品にコピックがあります。
樹脂粘土にチョンチョンと付けて練り込んで着色したり、乾いた粘土の表面を着色したりできます。関連記事布絵具
もともとは布用の絵の具で耐水性です。容器の先端が細いノズルになっているタイプの場合は粘土に直接かけることができるので
デコソースの変わりにデコレーション用として使われます。乾くとぷっくりとツヤのあるチョコソースのようになります。
プリンター補充用インク
染料系のプリンター用詰め替えインクです。色が透明で
レジンを透明に着色するのに利用できます。また、異なる色を混ぜて
好みの色を作ることもできます。
染料と顔料の違い
透明水性インク
Dr.マーチンシンクロマチック
(Dr.Ph.Martin's Synchromatic)
Dr.マーチンのシンクロマチックは透明度が極めて高い染料系の水性インクです。耐水性ではないので軽量粘土や樹脂粘土を着色して作った作品は完成後に水性ニスを塗ると色がにじみ出す恐れがあります。よって、スイーツデコではあまり使用されることはありません。
ただし、状況によっては水性インクを利用するのも手です。例えば、乾くと耐水性になるすけるくんに混ぜて着色するとすけるくんの透明感を維持することができます。通常、このような場合はタミヤカラーのクリアカラーを使用しますが、タミヤカラーにはクリアカラーが5色しかありません。よって、それ以外のクリアカラーに着色したい場合に利用できます。また、混色ではなく作品の表面に塗りたいときは、乾くと耐水性になる水性ニスにごく少量混ぜて塗るなど工夫次第では使えるかもしれません。Dr.マーチンの使用例