型取り材の使い方 - 原型物の型取り方法
型取りの方法 型取りできるものとできないもの バリ取り 使用上の注意速硬性型取り用パテ
ブルーミックスⅡや
ハンドミックスなどの粘土状の2材を練り合わせて硬化させるタイプの型取り材の使用方法を紹介します。
準備物
スプーン2本を使い分ける理由
商品によっては付属のスプーンが2本でないものもありますが、2本準備してA材とB材それぞれ別のスプーンで計量することをオススメします。同じスプーンで計量するとわずかでもA材とB材が接触します。その結果、保存している間に徐々に硬化が始まり (完全硬化までは行きませんが) ボソボソした状態になって、シリコーンが使えなくなってしまいます。長時間保存する人は特に注意が必要です。
商品付属のスプーンでは計量分量が多すぎる場合は、パジコの
カラースケール や100円ショップの
計量スプーン などを代用して少量だけ計量することもできます。
短時間ですばやく作業しよう!
型取りの方法
ここではブルーミックスⅡを例として説明していますが、商品によって作業時間や硬化時間が違います。実際に使用する商品の作業時間に合わせて型取りをしましょう!
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商品名 | 作業時間 | 硬化時間 | ブルーミックスⅡ | 約1分45秒以内 | 約30分 | ハンドミックス | 2分15秒~3分以内 | 15~30分 | シリコーンモールドメーカー | 約3分以内 | 約30分 | | | |
商品名 | 作業時間 | 硬化時間 | ブルーミックスⅡ | 約1分45秒以内 | 約30分 | ハンドミックス | 2分15秒~3分以内 | 15~30分 | シリコーンモールドメーカー | 約3分以内 | 約30分 |
作業手順
では、ブルーミックスⅡを使って説明します。ブルーミックスⅡは練り合わせ開始時点から約1分45秒後に硬化が始まるので、その前に作業を終えるようにして下さい。また、作業は手袋をはめて換気しながら行いましょう。1.計量 (1:1) A材 (青) とB材 (白) を1:1で計量する
(スプーンはA用とB用を使い分ける)
※写真は少量のためカラースケールを使用して計量
2.練り合わせ (約45秒以内) 色が均等になるまで30~45秒を目安にすばやく練り合わす
練り合わせ時間は量や温度、湿度によって異なりますが、温度 (23℃) 条件下でだいたい30~45秒くらいが目安です。
型の取り方は、丸めたり平たくしたりした型取り材を原型物にかぶせる方法や、型取り材に原型物を埋め込む方法などがあります。原型物の形や大きさに合わせて方法を変えて下さい。
- 私は、型取り材と原型物の間に空気が入らないように丁寧に作業しているのですが、ここでは「原型物に型取り材をかぶせる方法」でしたためか何度も空気が入って失敗しました。このような平たい原型物の場合は、「型取り材に原型物を埋め込む方法」の方が向くのかもしれません。皆さんも研究して下さいね!
型取りできるものとできないもの
アルミホイルをくちゃくちゃにしたものを上から押しつけて型取りするとミニチュアフードのレタスの質感をつけるための型ができます。本物のレタスやミントの葉を使って型取りしてもOK!また、チョコレート、クッキーなど本物の食べ物も型取りしてみましょう!
ワッフル型を作ろうとシリコン製のなべ敷きを型取りしたらブルーミックスⅡが剥がれなくなったので注意!どちらも材質がシリコーン、当然の結果でした・・・。考えればわかることなのにおバカでした。シリコーン製のなべ敷きはおゆまるで型取りしましょう!
バリ取り
バリ (burr) とは材料を加工するときにできる素材の残材部分で、不要な突起のこと。バリをやすりや工具で除去する工程をバリ取り (deburring、trimming) といいます。型取りでできたバリはカッターやデザインナイフなどで切り取りましょう! → 詳細使用上の注意
取扱上の注意
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